Q&A
[食生活:その他]
風邪対策の食事
胎児への影響が気になるので、できるだけ薬は飲みたくありません。風邪やインフルエンザにかかりにくいように食事で気をつけることはありますか?(妊娠11週)
風邪やインフルエンザは、ウィルスの感染によって起こります。対策には、ウィルスに抵抗する免疫力をつけることが大切です。良質のたんぱく質や、各種のビタミン、ミネラルなどをバランス良く摂るよう心がけましょう。ビタミンは、それぞれが助け合って効果を発揮しますので、いろいろな食材を組み合わせて取ると、より効果的です。スープやシチュー、ポトフなどの煮込み料理は、たくさんの野菜が取れて便利ですね。
ビタミンAとCには、気管や肺などの粘膜を強化する効果があるといわれています。さらに、ビタミンCには免疫力を高め、ウィルスを撃退する働きがあるといわれています。
ビタミンAに変わるベータカロチンが豊富な食べ物には、ニンジン、カボチャ、トマト、赤ピーマンなどがあります。特にトマトは、抗酸化作用が強く免疫力を高めるなど、さまざまな働きを持つ成分を含む緑黄色野菜です。ビタミンCは、ブロッコリー、セロリ、イチゴ、柿、かんきつ類、ジャガイモなどに多く含まれています。
その他、大豆、インゲン豆、ジャガイモなどにも免疫機能を高める働きがあるといわれている、レクチンという成分が含まれています。いろいろな食品をバランスよく食べることが何より大切といえるでしょう。
食事以外には、人ごみを避ける、うがいや手洗いをまめにするなど、感染対策のための生活習慣も大切です。また、妊娠中でも風邪をひいた場合は、産科などを受診すれば安全性の高い薬を医師から処方されますので、つらい時は我慢しないで相談するようにしましょう。