Q&A
[妊娠]
「臍帯血バンク」は誰でも協力できるのですか?
白血病の治療に役立つ「臍帯血バンク」のポスターを病院で見ました。これは誰でも協力できるものですか?(妊娠10週)
臍帯血というのは、お母さんと赤ちゃんを結ぶへその緒(臍帯)と胎盤の中に含まれる血液のことです。臍帯血の中には赤血球、白血球、血小板などを作り出す造血幹細胞がたくさん含まれており、白血病など重い血液の病気や遺伝病など、骨髄移植によって治療可能な病気の治療に使うことができます。
「臍帯血バンク」は善意の提供を受けた臍帯血を保存して患者の治療に役立てる、移植医療を手伝う公的なシステムです。
臍帯血は移植に使うものなので、無菌(に近い)状態で採取や分離などを行わなければなりません。そのための特別な設備や技術が必要なので、どこの病院でも採取ができるわけではありません。採取ができるのは「臍帯血バンク」と提携している病院だけです。
臍帯血の採取の際には、赤ちゃんにも、お母さんにも痛みなどの負担はありません。「臍帯血バンク」に協力したいと思う場合は、通っている病院や担当医に相談してみるとよいでしょう。