Q&A
[食生活:その他]
食中毒の対策
これから梅雨の時期なので、食中毒が心配です。食中毒の対策のために、気をつけることはなんですか?(妊娠9週)
食中毒の対策のためには、
1.細菌をつけない
2.細菌を増やさない
3.細菌を殺す(殺菌)
の三点が基本です。
まず、細菌をつけないためには、食材や調理器具、そして手をよく洗うこと。まな板や包丁などの調理器具は、よく洗い、できれば熱湯をかけてから次の作業にかかります。調理器具は生もの用と野菜用とに使い分けられるよう、二つずつあると理想的です。また、生ものをさわった手で別のものをさわると菌をうつしてしまうので、こまめな手洗いも大切ですね。
次に、細菌を増やさないためには、食品の適切な温度管理が不可欠。冷蔵は10℃以下、冷凍なら-15℃以下に保ち、できるだけ早めに食べましょう。冷蔵や冷凍で細菌が死ぬわけではありません。温度が低くなると、細菌の動きは鈍くなり数が増えなくなりますが、そのままの状態で残っています。
最後は殺菌です。多くの場合、細菌は熱に弱いので中心部までしっかり加熱をしましょう(中心部が75℃で1分以上)。ただし、一度火を通しても絶対安心というわけではありません。時間がたつと菌はふたたび増え始めることもあります。調理の後時間をおいて食べる時には、きちんと再加熱しましょう。沸騰状態になるまで加熱することがポイントです。
調理器具は用途にあった消毒をしましょう。ふきんやスポンジなどは室内で干さずに日光消毒をするとよいでしょう。まな板や包丁は熱湯をかけます。
よく手を洗って、清潔な器具を使い、新鮮な食材をきちんと加熱した料理をすぐに食べるようにすることが大事です。三原則を守って食中毒対策をしましょうね。